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南北朝時代(西暦534年)。

政権交代が激しく世の中は激動していた。

北魏の孝武帝は権臣・高歓を討とうと策略していたが、見事に配下に寝返られてしまい、大将軍・宇文泰を頼りに長安へ向かうのだったが、その道半ばで襲撃に遭い独孤伽羅に救出をされる。

そんな中、北魏の孝武帝は「独狐を得たものが天下を得る」という予言を受ける。

そして、将軍・独狐信の支持により都を長安に構える。

とろこが、重臣のはずの宇文泰に実験を奪還されてしまう。

そして時が経過する。

北周を建国した宇文覚(うぶんかく)が独孤家の狩場を訪ねて来る。

宇文覚は権力を増大していく従兄の宇文護を見過ごすわけにいかず自分も味方を増やして力をつけようとして、柱国大将軍・独孤信のことを取り込もうとしていたのだった。

南北朝時代の北周を舞台に、のちに隋の初代皇帝となる楊堅の皇后・独孤伽羅を中心に描いた史劇。

「独狐の天下」という予言に、翻弄された三姉妹ですが、実話を元にしており、北周・随・唐の3つの国の皇后・皇太后となってゆく、壮大な物語です。その時代の女性は、父親や一族の采配には逆らえず、結婚も自分の意思ではなかったと思います。

しかし、ここで語られる三姉妹は、一番愛している人を自らの胸に秘め、、他の人へと嫁いでいきます。

長女　般若は、一家から皇后を出すという悲願に殉じます。

次女　曼陀は、お金と地位を欲して、道を踏み外してゆきます。

三女　伽羅は、姉と家を守るために立ち上がります。

物語は、この三女に焦点を合わせてゆきます。歴代皇后のなかでも、側室を許さなかったとして、有名な女性です。

でも伽羅が、一番しがらみに縛られ、寂しい人生を送ったような気がします。

物語のはじめに、あどけない姿で笑っていた伽羅が、いろいろな醜い現実を知るにいたって、どんどん憂いを秘めた顔になって、大人になっていく。

普通は、ヒロインの成長物語であれば、「頑張れ、頑張れ」と応援したくなるところですが、「そんなに頑張らなくていいじゃない、もう、自分のことだけ考えなよ」と、ハラハラして見ていました。

随の皇后になっても、その顔色は、優れませんでした。

ただ、一族の繁栄を果たしたという満足感だけが、彼女を支えていたのでしょう。

実に悲しい物語でした。
（50代・女）

シュー・ジェンシー演じる宇文護の、うっとりするほどの悪役ぶりが見物です。

他のドラマで、宇文護が出てくるものもありますが、大体狸親父みたいな、すでに年取って老獪な感じの役者さんがやられているので、こんなに若い宇文護は、初めてです。

とにかく、かっこいいです。

そして、長女　般若への一途な愛が、たまりません。

氷のような冷たい顔と、般若をうっとり見つめるデレデレな顔が、好対照ですが、個人的にはどちらも大好きです。

般若の死を知ったときの身もだえするようなかなしみのシーンは、涙なしには見れないでしょう。

でも、私が、一番心が痛むのは、愛した般若と自分との間にできた娘と会うシーンです。

シーンのはじめは、宇文護は、自分の娘と思っていません。

ところが、「父上や母上を殺しに来た人ね」と、激しい怒りの感情をぶつけられます。

そしてついに感情が激すると瞳が青くなるところを見てしまいます。

そう、それは、自分と血がつながることの証に他なりません。

愛し合いながらも、最後まで自分を拒否した般若の姿が浮かんだことでしょう。

娘も、宇文護のかけてあげた外套を捨てて、走り去って行きます。

失って初めて、本当に自分のほしかったものだとわかるのです。

彼の涙が、美しく、心震えます。抜け殻となった宇文護は、殺されますが、もうそのときには、彼の心も死んでいたのです。

かえって、般若のもとへいけると喜んだのではないでしょうか。
（50代・女）

元々は韓国ドラマが好きだったので、何となくその流れで見始めた作品でした。

やっぱり韓服や髪型など最初は若干違和感はありましたが、見ていくうちにどんどんはまっていきました。

当初は長編なのでどうかなとそこも懸念していたのですが、リタイアを考える暇もなく見入ってしまいます。

韓国の俳優も女優も綺麗なのですが、それとはまた違う整った目鼻立ちが派手な印象があります。

かつて教科書で習った時代がこのように描かれていることにも衝撃でしたね。

歴史っておもしろいなと感じるきっかけにもなった作品です。

権力闘争は韓国も中国も同じで、毒をもったり容赦ないところは同じですね。
（40代・女）

独孤伽羅の役を演じている美人女優、フー・ビンチン(胡冰卿)がかわいく愛らしいです。

楊堅役は、チャン・ダンフォン(張丹峰)が演じています。

独孤伽羅と楊堅のラブラブはとってもかわいい雰囲気で見ていても顔の筋肉が緩みっぱなしになります。

独孤般若はのアン・アン(安以軒：アン・イーシュアン)もとっても好感が持てますし、宇文護役のシュー・ジェンシー (徐正溪)は魅力的で主役のオーラを放っているといってもいいほど吸い込まれました。

愛しい人を一生懸命守り抜く姿にほれぼれしてしまいますね。

独孤曼陀の リー・イーシャオ(李依暁)は、美しくて執念深い。ある意味人間っぽさがにじみ出ていますね。

それぞれ役柄と俳優・女優のキャラクターがマッチしていたと思います。
（40代・女）

独狐家の3人の娘の視点から描いており、さらにこれまであまりなじみのなかった南北朝時代の北周や隋という時代背景も興味深かったです。

そして、登場人物の中で一番魅力的だったのがキャラクターが曼陀でした。

とにかく二人の姉妹に嫉妬して様々な悪事を重ねる悪女ながらも詰めが甘くて露呈してしまうのが憎めない感じで面白かったです。

さらにずっと自分のことを一途に想ってくれる楊堅をずっと利用する姿が時にはクスッと笑えるような演出もあってよく、一方で全く気付かない楊堅にヤキモキするのもよかったです。

また、好きなエピソードは伽羅が楊家に嫁ぐシーンです。

楊堅が結婚式に訪れずに宇文ようが親戚を装って仮面で新郎役を務める姿が色々な感情が想像させられてグッとくるものがありました。
（30代・男）

注目のキャストは宇文護を演じたシュージェンシーです。

男も惚れてしまうほどの目鼻立ちがくっきりとしたカッコいいルックスが魅力です。

さらに皇帝の位を狙う野心家でありながらも般若をずっと想い続けるという二面性のある宇文護を見事に演じており、登場人物の中では一番好きなキャラクターとなりました。

特に般若が嫁いだ際に乗り込むエピソードの鬼気迫る表情や哀愁漂う背中を演じた際には思わず見入ってしまいました。

そして、曼陀演じるリーイーシャオが出演しているのも魅力に感じました。

これまでに様々な中国ドラマに出演し、ヒロインや悪女的な役など幅広い役を演じた実力派女優の彼女が再び、悪女を演じていたので見ごたえがありました。
（30代・男）